法律で結婚が認められている年齢は、男性18歳、女性16歳。それってなんで?

法律で結婚が認められている年齢は、男性18歳、女性16歳。それってなんで? | 披露宴・1.5次会・帰国後パーティーは会費制結婚式の【会費婚】

2016.7.14th.

男女が恋をすると必ず頭をよぎる結婚の2文字。ごく自然な流れで結婚をする人もいれば、まだ年齢的に早いのかな?と考えてみたりと状況は様々。

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今の日本で定める法律では女性は満16歳から、男性は満18歳から結婚をすることができると記載されてます。
カップルの間に愛があれば自由に結婚しても良いはず!

ですが、そこに年齢制限を法律で設けているは理由があるのです。ここでは、結婚できる年齢について説明していきます!

結婚できる年齢が女性16歳、男性は18歳なのはなぜ?

日本で、男女が結婚できる年齢は、女性が16歳、男性が18歳。今は民法731条にそのように記載されています。でも、実は、戦前の法律では、男女ともに今より1歳若い年齢で指定されており、女性は15歳、男性は17歳でした!

婚姻関係を結ぶのに、十分に成熟した年齢が当時はその年齢と考えられていたのですね。

女性の年齢を考えると、今で言えば中学3年生。ちょっと早い印象がありますよね。

女性15歳、男性17歳と決めたのは、明治時代の政府。法律で男女2歳差がある、この年齢に決めたのには、いくつかの理由があったそうです。

まず、1つ目の理由は、女性の方が肉体的にも精神的にも早く成熟すると言われているから
女性の方が早く成熟するので、男性より2歳若くても結婚生活をしっかりと送っていけると考えられていたようです。

2つ目の理由は、男性が一家の大黒柱として女性を引っ張ていく暗黙の了解があったから
大黒柱として家計を引っ張っていくためには、家族を養えるだけの収入が必要です。18歳という年齢が、仕事に就き安定した収入を得ることができる最低限の年齢と考えられていたようです。

3つ目の理由は、その頃男女の差が2~5歳ある中で結婚をしている夫婦が多く居たため
今は、女性が年上の結婚も珍しくないですが、その当時は男性が2~5歳年上のカップルが多かったようです。それがそのまま法律に反映されたのでは、と言われています。

そして戦後、法律が改正され男女間の2歳の年齢差は変更せずに、年齢だけが1歳ずつ引き上げられることになりました。その時に、現在の法律となり、女性は15歳→16歳、男性は17歳→18歳で結婚できるようになると定められました!

結婚は、一組のカップルが1つの家族となり、社会の一員となっていくこと。社会の構成員として未熟なカップルに婚姻関係を認めることはできないので、結婚には最低年齢が決められているのです。

ちなみに、この決められている年齢にまだなっていないのい婚姻をした場合、民法745条にもとづき、婚姻は取り消されるそうです。

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日本以外の国は、法律で結婚して良い年齢は決まっているの?

日本だけではなく、世界でも婚姻適齢についての議論は起きています。

「年齢に男女で差をつけるのは男女差別になるのではないか」「成人になるタイミングと婚姻ができるタイミングを同じにしてはどうか」といったような内容が話し合われています。

議論の結果、結婚しても良い年齢の男女差を無くすよう法律を変更した国もあります。

ドイツ・イタリア・フランス・韓国などでは既に男女同一の18歳に定められています。

世界の現状を耳にすると、日本もこれから変化していくんだなとつい思ってしまいすね。男女に年齢差をつけることへの問題や疑問は、日本だけではなく世界でも多く取り上げられている問題であることが分かりました。

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恋愛は年齢に関係無くお互いを理解し、愛し合うことに意味があります。
手に職を持ち、社会に貢献できるようになってから結婚をすることが世間の納得のいく結婚と言う形なのかもしれませんね。

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