結婚式には欠かせない仲人ってなに?【基礎知識】

結婚式には欠かせない仲人ってなに?【基礎知識】 | 披露宴・1.5次会・帰国後パーティーは会費制結婚式の【会費婚】

2020.7.9th.

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昔の結婚といえば仲人を立てるのが当たり前でした。けれど、最近は仲人を立てるカップルの方が少数派ですね。そもそも仲人の意義や役割とはなんなのでしょう? 新郎新婦にとって、どんな存在なのでしょう?

言葉は知っていても、中身については知らないことが多い仲人。そこで、今回は結婚式の仲人に関する基礎知識をまとめてみました。

1.仲人とは?

仲人とは、結婚の仲立ちをする人のことをいいます。仲人には、新郎新婦当人同士のことだけでなく、「両家の間をとり持つ」という重要な役割があります。

仲人は結婚の使者であると共に立ち会い人、証人も兼ねています。縁談から結納の進行や、挙式・披露宴でのふたりの紹介といった目立つ仕事だけでなく、その準備の際に何かと相談に乗ってくれる頼れる存在です。

結婚式のあとも将来にわたり人生の先輩として、そして新郎新婦の後見人役として、新米夫婦の精神的支えになってくれるのが仲人なのです。

2.仲人の起源

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仲人の起源は五世紀初頭の古墳時代にさかのぼります。

皇女をお妃にするため、異母弟の速総別尊命(はやふさわけのみこと)を仲立ちにしたという逸話が、古事記と日本書紀に書かれています。ここに出てくる「仲立ち」という言葉が仲人のはじまりとされています。つまり、とても古くからある由緒正しい様式なのですね。

事実、江戸・明治・大正と、仲人のいない結婚式などありえないものでした。仲人ナシの結婚式が一般化したのは昭和後期からと、ごく近年のことなのです。

3.仲人の別名

月下氷人(げっかひょうじん)という言葉をご存じですか?

仲人の別名であり、中国に伝わる「月下老」と「氷上人」を組み合わせた雅言です。どちらも縁結びの神として知られることから、男女の縁の仲立ちをする人、つまりは仲人をさす言葉となりました。古来より良縁がととのって結婚式という一生に一度の盛宴をむかえたとき、その仲立ちをするということは、たいへん栄誉あることとされてきました。だからこそ、仲人を美しく表現する呼び名が生まれたのでしょう。

他にも、地方によって「イイトコ様」「神様」「天下様」「将軍様」「御指南様」など仲人の別名があるようです。名前ひとつとっても、仲人が果たしてきた役割の重要さがよくわかりますね。

4.仲人って立てるべき?

以前は、仲人はなくてはならない存在でした。そもそも仲人には、「両家の間をとり持つ」という重要な役割があり、正式な結婚において仲人がいないなどということは常識外のことだったのです。

しかし、最近では仲人を依頼するケースはめっきり減り、カップル全体の1%にも満たないのが現状です。仲人が減った理由としては、恋愛結婚が増え、形式ばった結婚式を避けるカップルが多いこと。終身雇用制度がくずれた結果、上役の顔を立てる必要がなくなったこと。また、昨今のチャペルやガーデンウェディングといった挙式スタイルに仲人がマッチしないといった事情があげられます。

とはいえ、現在でも古くからのしきたりが色濃く残る地域では、仲人選びはいまだ重要事項。仲人の存在を無視した結果、結婚後の親戚づきあいに影響するおそれもあります。

仲人をどうするかは、本人同士の希望だけでなく、念のため双方の両親にも相談したほうがよいでしょう。

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4-1仲人の種類

仲人には大きく分けて二種類あります。「頼まれ仲人」と「引き合わせ仲人」です。

本来は男女が知り合うきっかけをつくり、縁談から結婚式、披露宴まで両家の間をとりもってまとめる役割を持つ仲人ですが、仲人は結婚の使者であると同時に立ち会い人、証人も兼ねています。現在では、挙式を見届ける立会人という意味が大きくなってきています。いわゆる形式だけの「頼まれ仲人」がこれに当たります。

恋愛結婚が主流になり、自由なスタイルの挙式が増えた現代では、仲人といえば一般に挙式の場だけ依頼された「頼まれ仲人」のことを指します。

対して、「引き合わせ仲人」とは、男女の縁談をまとめて婚約・結納、あるいは挙式・披露宴までを世話します。お見合い結婚の場合、新郎新婦を引き合わせた人が仲人を務めるケースが多いです。

とはいえ、「引き合わせ仲人」にしても昔のように見合いのセッティングをしたり、両家のしきたりや考え方、意見の違いなどを調整し相談役となったりと、結婚のすべてを世話するような場合はほとんどなくなってきているようです。

4-2仲人・世話人・媒酌人の違い

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「世話人」や「媒酌人」といった言葉を聞いたことがありませんか?

仲人の他に、結婚においてなんらかの役割を持つ人のことかと思いがちですが、これらは実質的に仲人と同じものです。仲人はお見合いから結婚式が終わるまで、シーンによってその呼び方が異なるのです。

具体的には、縁談やお見合いなど結婚を考えている男女を引き合わせる場では「世話人」婚約や結納など結婚が決まった両家の縁組みをする場では「仲人」、挙式や披露宴では「媒酌人」と呼ばれ、結婚式のあとは再び「仲人」 となります。

なお、現在の結婚披露宴においては、「媒酌人」と「仲人」はほぼ同じ役割として使われています。そして、「世話人」「仲人」「媒酌人」は同じ人でも違う人でもかまいませんが、家柄を重んじる際には、媒酌人は特に地位の高い方にお願いするケースが多いようです。

4-3仲人を立てるメリット・デメリット

仲人を立てることで生じるメリットとデメリットをまとめてみました。

仲人を立てるメリット

  1. 結納から披露宴までしきたりを重んじるため、結婚式自体を格調高いものにできる。
  2. 両家で結婚の準備で考えが一致しない時など、直接相手に言うと角が立つため、まず仲人に相談して仲裁に入ってもらえる。
  3. 挙式・披露宴での進行方法や費用の分担で意見が分かれた場合、仲人の客観的な立場から意見してもらえる。
  4. 結婚式のあとも、ふたりの生活全般や仕事について相談に乗ってもらえる。

仲人を立てるデメリット

  1. 結納、挙式・彼露宴の際は仲人へお礼や車代などを渡すため、その分の費用がかかる。
  2. 結婚したあとも、盆暮れのあいさつ(贈答品)などが必要。

デメリットは、結婚後もずっとお付き合いをして礼を尽くさねばならないのがわずらわしいという点が挙げられるようです。とはいえ、仲人には新郎新婦双方がお世話になっている方を選ぶケースが多いので、そういった方の顔を潰さないためにも早々に離婚などには至りにくいというメリットにもなりえます。即離婚になりかねないような夫婦喧嘩が勃発した場合も、仲人の存在が心理的なブレーキになってくれるのです。

4-4仲人を頼む相手ってどんな人?

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仲人の選び方には特に決まりはなく、もちろん特別な資格が必要なわけでもありません。独身者でも、夫婦でない二人にお願いするのでもかまわないのです。とはいえ、両家が納得できるような方であることは必須条件ですよね。

社会的に信用があり、周囲の人望が厚いなど、末永くお付き合いできる方を選びましょう。まず、ふたり(またはどちらか)をよく知り、結婚後も相談に乗ってくれるような家庭円満な方だとなおベターです。選び方に決まりがないとはいえ、新郎新婦二人のことをまったく知らない初対面同然の人は当然NG。多忙で相談する時間をとれない人、体調のすぐれない人なども遠慮するほうが無難です。

一般的には、会社の上司や先輩、学生時代の恩師、先輩、親戚、親の知人など、年長のご夫婦にお願いすることが多いようです。結納だけの場合は、結婚式の媒酌人よりも身近な人にお願いするケースも。ふたりが出会うきっかけとなった人や、将来こんな夫婦になりたいと思えるような人なども含めて、お互いに候補者を挙げて話し合ってみましょう。自分たちの理想に近く、目標にできるようなご夫婦にお願いできたら素敵ですね。

5.仲人をお願いするには

仲人の仕事は決して楽なものではありません。

挙式当日は一時間前には式場入りし、本人や両親、親族などに挨拶すると共にスケジュールを確認します。媒酌人夫人は新婦の着付けにも立ち会い、介添え役も務めなければなりません。披露宴での仲人スピーチでは、招待客に新郎新婦の人柄や本人たちの交際の様子などを紹介する役目もあります。披露宴が終了すれば、会場出口で新郎新婦や両家の両親とともに招待客をお見送り――と、つつがなく結婚式・披露宴が執り行なわれるため尽力する必要があるのです。

そんな重要な役割をもつ仲人ですから、依頼する相手を決めたときは、それ相応の礼儀をもってお願いしなければなりません。気持ちよく引き受けてもらえるよう、きちんとした作法やマナーを心得ておきましょう。

5-1いつぐらいに依頼すればいい?

仲人をお願いしたい人が決まったら、挙式の3~6カ月前にはお願いするといいでしょう。

一般的に結納は挙式の3~6ヶ月前に行う場合が多いですし、断られた場合や仲人さんのスケジュールの都合もありますので、早めに動き出すにこしたことはありません。

まずはお二人のどちらか、またはご両親など依頼したい方と親交の深い人から、電話やお手紙で打診します。いきなり直接ご挨拶に伺っても、仲人は大役ですから承諾には心づもりが必要です。あまりさしせまらない時期に、余裕を持って依頼しましょう。

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5-2仲人を依頼したあとのマナー

仲人さんから内諾をもらったら、日を改めて二人で正式なお願いに出向きましょう。服装はスーツなどの正装、手土産も忘れずに。

両親も同行すると丁寧ですが、大人数になると先方のご迷惑になるおそれがあります。お願いする方が親の知人や親戚の場合などは、そろって訪問したほうがよいでしょう。新郎新婦本人の先輩や友人なら、ふたりだけでもかまいません。また、地域によっては依頼の仕方にもしきたりがある場合があります。いずれにしろ、両家で相談した上で、どうするかを決めましょう。

仲人を引き受けて頂いたら、結婚式の当日まで何かとご面倒をおかけすることになります。

結納式のスケジュールや結婚式の日取りなど、こまめに仲人さんと連絡を取り合ってください。新郎新婦のなれそめなど、婚約に至るまで経緯を知って頂くため、二人の身上書きを用意しておくと親切です。お互いに気持ちよく進められるように配慮しましょう。

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5-3仲人へのお礼

仲人さんには結婚式のあとに謝礼をお渡しします。挙式を済ませた一両日中に、両家の両親が持って伺うのが基本です。金銀の水引の祝儀袋に結切りか鮑結びを用います。表書きは「御礼」あるいは「寿」のどちらかを。

金額は10万~25万円が目安とされています。結納に立ち会ってもらった仲人には結納金の15%挙式のみお願いした場合は10%程度が一般的です。とはいえ、金額についてはしきたりによるところが大きいので、費用の負担方法についてはあらかじめ両家でよく話し合っておきましょう。

6.結婚後の仲人との付き合い方

大切な結婚式で仲人を務めてくださった恩人。結婚後はどのように付き合っていけばよいのでしょうか?

古くから「仲人は親も同然」という言葉がありました。つまり親を慕うように仲人との付き合いは密であり、かつ一生ものだったのです。新婚旅行の挨拶をはじめ、毎年の年賀状にお中元とお歳暮、出産内祝い、転居など仲人に礼を尽くす機会は事欠きません。

とはいえ、現代のライフスタイルの変化にともない、仲人との関係性も変わってきました。仲人さん側としても、あまり親しくない間柄で度々訪問や贈り物があると負担に感じるものなのでしょう。

親戚や職場の上司など身近な方にお願いする「やとわれ仲人」については、およそ3~5年くらいの付き合いが主といわれています。おそらく、職場の上役などに依頼する場合はこのパターンが最も多いでしょう。三年目のお歳暮のときに、夫婦円満に過ごしていることなどを手紙に書き、それとなくご挨拶をして区切りをつけます。あるいは、職場での異動などを区切りにする場合もあるようです。

長きにわたる深いお付き合いは負担でも、結婚一年目からお中元・お歳暮は一定期間続け、その後は年賀状でご挨拶という形だと少し気が楽になるのではないでしょうか。

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まとめ

いかがでしたか?

結婚が簡略化され、挙式や披露宴も多様化する今日。仲人の役割も様がわりを見せています。しかし、両家のお付き合いをはじめ、結婚に関わるそれぞれの儀式で、仲人の存在が重要なものであることには変わりありません。

仲人の意味を知ることで、ご自身の結婚式で仲人を立てるかどうか考えるきっかけになれば幸いです。

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